くわえた物を離さない犬のしつけ方

一度咥えた物を絶対に離さない、ボール遊びをしようにも、持ってきたボールを離さないという飼い主の悩みは、時にはとても深刻な場合もあります。

 

大切なものを噛まれてしまって、取り返さなければと必死で犬を叱ったり、無理やり口をこじ開けようとしても効果がないうえに、時には威嚇し、唸り声をあげることもあるでしょう。

 

このような時、犬の心理面を少し考えてみると、解決策は簡単に見いだせるのです。

 

犬の本当の心理は?

犬は、自分がみつけた「獲物」を宝物と思い、誰にも取られたくないと思っています。

 

特に、猟犬種の場合、この傾向が強いでしょう。

 

飼い主が必死になって取り返そうとすればするほど、その「獲物」には価値があるのだと考え、ますます強く咥えてしまうのです。

 

もし、無理やりにも口をこじ開けようとすれば、その行為を犬は攻撃と考え、場合によっては反撃に出ることもありますから、絶対に無理やりに口を開けるという行為は控えましょう。

 

犬の心理を逆手に取ります

犬が咥えた物をすぐにでも取り返したいと思うのであれば、敢えて「興味のない」という態度をとりましょう。

 

飼い主が、興味のない素振りを見せるこで、犬はそのものに魅力がないと考えます。

 

そのうえで、手におやつを持ち、犬を呼び、お座りをさせ、おやつをあげるのです。

 

この時、おやつはすぐに食べきるものではなく、「大きなもの」「長いもの」がいいでしょう。

 

どうしてこの方法で解決できるかというと、「おやつ」を食べるためには、犬は口にくわえた物を離さなければならないのです。

 

無理強いすることなく、簡単に取り返すことができるのです。

 

「大きいもの」「長いもの」を与える理由は、犬が食べている間に取り返したものを犬の届かない場所へ移すための時間を確保する為です。

 

おやつが手元にない場合には?

外出先や咄嗟の事で、おやつや代替品が手元にない場合もあるでしょう。

 

そのような時には、犬の顎の構造を考えてみましょう。

 

犬の顎は、上あごが大きくできていて、上から獲物を抑える事でしっかりと噛んでいます。

 

ですから、上からの力への抵抗力は非常に強く、大人であっても犬の口を無理やりに開けるのは難しいほどです。

 

ですが、実は、「下からの力」への抵抗力はとても弱くできています。

 

なので、犬の顎を下から軽くたたくと、簡単に口を開いてしまうのです。

 

この方法で咥えた物を取り返すことができます。

 

このような簡単なテクニックを知っておくことも、トレーナーとして重要なことでしょう。